無事に自作した輪行ケースでオーストラリアに行ってきました。
結果からいうと、203cmルールを守り&自転車も完全に守り&ケースも壊れなく完璧なケースになりました。
今回は、自作輪行ケース(203cmルール適応)の作り方を紹介します。
始めてみる方は、材料調達編からご覧ください
まずは図面
輪行ケースの最低条件としては
- ばらして保管できる
- 3辺の合計が203cm以内
でした。
特に、ばらして保管できるというのは、ネットを探しても前例が少なく、今回一番苦労した点でもあります。
それを踏まえての図面はこれです
(点線は折目、黒線は切っています)
1枚目
2枚目
3枚目(ふた)
構造は非常にシンプルです。
1枚目と2枚目が左右の面となり、3枚目のふたを上からかけるだけです
因みに完成図はこんな感じです
それでは実際に作っていきましょう
まずはプラダンカット
カッターで切っていきます
軽く目印をつけて、長い定規を当てながらカットしていきます
1枚目
2枚目
そして3枚目(ふた)
3枚目のふたは、組み立ての途中でサイズを確かめた後に切っても良いかもしれません
ちなみにこれらを切るのに2時間近くかかってますw
マジックテープの接着
この輪行ケースの肝です
とにかくばらせる輪行ケースを作りたかったので、ケースの接着はマジックテープにしています。
私が使用したマジックテープはこれです。2セット(10m分)買いました
幅5CM×長5M 超強力 面ファスナー 黒 ブラック フックループ オスメスセット 縫製タイプ 裏粘着剤なし 縫い付け用
- 出版社/メーカー: Hongxin LAttice
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養生テープを使ってもばらせますが、使うたびにテープだらけになっていくのがスマートじゃないのでやめました。
これを接続部分に貼っていきます
薄っすら接着剤を塗っているのが見えるかと思います
接着剤はこれを使用しました
170mlを最低2つは欲しいです。
接着剤は超大量に使いますw
これを下のように貼っていきます
まずは図面1(表)
こちらにはマジックテープのふわふわしてるほう(メス)を貼りました
図面1の裏面にも張っていきます
こちらはマジックテープのギザギザしたほう(オス)を貼りました
ちなみにこことくっつきます
図面1の左側が輪行ケースの底になります
次に図面2にもマジックテープを貼っていきます
こちらは図面1とくっつけるので、マジックテープのギザギザした方を貼りました
2枚目の裏面には特にマジックテープを張る必要はありません
簡単に組み立て1
1枚目と2枚目が終われば半分は完成したといえます
まずはここまでで組み立ててみたいと思います
側面はこんな感じで折っていきます
組み立ててみると。。。
おぉ~~一応箱になった!!!
感動。。。。
因みにここまで来るのに作業時間6時間ぐらいかかってますw
それに、ボンドを乾かすために1日放置しているため、作業開始から既に2日目ですw
とにかくマジックテープをつける作業が大変。。。
この時点での箱の大きさは。。。
横(一番長いところ)
横=109cm
幅
幅=24.5cm
高さ
高さ=68cm強
フタなしの状態で3辺の長さは
109cm(横) + 24.5cm(幅) + 68cm(高さ) = 201.5cm
ギリギリ。。。
底の部分が思った以上に厚くなってしまいました
プラダン3層に、マジックテープオスメスの2層があるので、厚くなって当然ですが。。。
フタをかぶせる
フタは簡易的に養生用テープを使用しました。
かぶせてみると。。。
おぉ~輪行ケースや。。。
限りなくバイクポーター PRO っぽい
プラダンの補強
残ったプラダンで補強をしていきます。
補強ははがす必要がないので、超強力両面テープ でくっつけていきます
こんな感じで貼り付けていきます
すごくわかりにくい。。。w
縦に5本くらい補強してます
できればプラダンの繊維?が縦横混じるように補強するとさらに良いです
その他細かい加工
すでに輪行ケースとして使えますが、使い勝手向上のためにちょっと加工を加えます
取っ手のついか
持ち運びしやすいように、取っ手の穴をつけます
もちろんフタにも穴をあけます
写真撮り忘れましたが、横にも取っ手穴を開けました
特に補強をつけなくとも十分です。
キャスターの追加
これすごく重要です
QBICLEのキャスターを付けました
これは自作輪行ケースでは必須とお考えください
ちょっと高いですが、それに見合った価値があります。
これをつけるときに、輪行ケースの底にずれないよう補強をしました
すごく分かりにくいですが、キャスターがずれないよう補強をつけていますw
このおかげで、段差を超えるときもキャスターがずれずに動かせます
この補強は必須かと思います。
ただこのキャスターの欠点は、
プラダンに縛り付けるため、どうしてもつぶれてしまいます。
これはどうしようもないですが、せっかく作った輪行ケースがつぶれていくのは見ていて心が痛かったです。
表面がつぶれるだけで、箱が使えなくなるほどのダメージはありません
一応、この時点で輪行ケースは完成です!!
自転車を積める
自転車をコンパクトにたたんで、荷物をつめます
ハンドルは取らないと入りません
ディレイラーも外します
念のため本体もカバーします
輪行時に、リピートタイと結束マジックテープが非常に役に立ちました
▼輪行時に役に立ったものベスト3
それらを実際につめていきます。
隙間はありますが、そこまで大きな余裕があるわけではありません
因みに私のロードバイクは大きめのGiant TCR_509(ML)mm (身長180cm)
全体の重さは14kg
キャスターを付けることで、普通のキャリーケースみたいに持ち運べます
結果として203cmは?
203cmは守れました(奇跡)
帰りはシドニーで大きさを測られましたが、203cm以内でOKをもらいました。
(そこまで正確に測っている感じはなく、大雑把に測っていました。こればかしは人次第ですが。。。)
マジックテープではがせるので、今は押入れにコンパクトに収まっていますw
この点は非常に良かったです。(ただ、マジックテープを貼るのが大変だった。。。)
結果としては、大満足です。
やはり、自作輪行ケースは最強といってもいいでしょう
その他
完成はしたのですが、気になるであろう点を書いていきます。
本体とフタの接着は?
特に必要ありません。QBICLEのキャスターで固定できます
飛行機に預けるときは、キャスター部分は外しましょう
耐久性は?
悪くありません。飛行機に3回載せましたが、まだまだ使えます。表面に細かい傷がある程度です。
飛行機に10回~15回は載せられそうな感覚
マジックテープは養生テープより優秀?
これは難しいです。
マジックテープは何度もはがせます。養生テープで固定した場合、また貼り付けるのに養生テープが新たに必要です。
それだけを考えるとマジックテープが良い感じに聞こえますがデメリットもあります
- マジックテープはかさばる(203cmルールギリギリになる)
- 養生テープより高い
- 貼るのが大変(時間がかかる)
ただ、私の場合は、何度も使える輪行ケースが欲しかったので、マジックテープで正解でした。テープだらけのケースってかっこわるいし。。
ちなみに、マジックテープでも超強力にくっついているので、勝手にはがれることはまずありえません
今回の失敗点は?
残念ながらあります
図面1と図面2の横幅が共に1050mmとなっています。これでは重ねたときにちょっとふくらみが出てしまうのです。
プラダンが押されてふくらみがでている
今回は私が作成したのを忠実に図面にしましたが、
できれば、どちらか片方の横幅を0.5cm短くするべきです。
そうすることでこのふくらみは消えます(多分)
ただ、フタをかぶせるとふくらみをごまかせるので、
私の設計図どおりに作っても問題はないです。
総評
結果としては大満足です。
とにかく作るのが楽しかった
ネットの情報を探しながら、自分の好きなようにカスタマイズするのが楽しい
203cmを超える輪行ケースを持って、ビクビク空港に行くより、
203cm以内の輪行ケースで堂々と乗りたいという気持ちは今も変わりません。
改良点はまだまだあると思います。
むしろマジックテープに代わる素材ないのかな(ばらせるやつ)
と思っています。むしろあったら教えて欲しいです
また気付いたことがあったら更新していきます。
皆さんも良い輪行ライフを
(国内線用にOS-500欲しいなぁw)